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ホドロフスキーは私の人生を変えた人です。グルーでもなく師匠でもないのだけれど。彼の生き方と哲学、才能そして人間性に私は深く感化され続けています。

アレハンドロはチリ生まれのロシア系ユダヤ人です。母国語の(チリの)スペイン語ではアレハンドロ・ホドロフスキーと呼びます。今現在住んでいるフランスではアレクサンドロ・ジョドロフスキー、通称ジョドと呼ばれています。

私とホドロフスキーとの出会いは、サンタサングレが日本で公開されて、あのあやしげなポスターに惹かれて見に行ったのが始まりです。直感で、作品を見る前から、絶対に素晴らしい作品に違いないと確信していました。実話にもとずいたショッキングなシナリオ、夢か幻覚でも見ているような甘美で過激な映像。時々泣いているのに笑ってしまうような場面。しかも名前からしてホドロフスキーなんて、いかにもコワそうな、、、と思ったのを覚えています。映画館を出てからしばらく呆然としていました。それから病み付きになって、何度もレンタルして見たものです。友人に勧めたら思いっきり引かれたりしましたね。

場末っぽい劇場のセラー服ストリッパーは、日本のポルノにインスペイヤされたそうです。後にフェリックスに投げナイフによって殺されてしまうおねえちゃん(おばさん)が着ていたでしょ。日本なら本当に若いおねえちゃんでしょうけど、そこはアレハンドロらしくどこかうまくズレているところがニクイです。ラテンアメリカな感じもします。私はそのあとの、後ろでベサメムーチョを歌っていたおっさんの、のう天気なダンスが笑えて好きでしたがDVD版ではカットされていました。アレハンドロのその他の映画、代表的なエルトポとホリーマウンテンはレンタルビデオ屋で何度か見かけましたが、なぜか見るまでにいたらなかったのです。今思うと不思議ですが、私の中ではサンタサングレ=ホドロフスキーあるいはホドロフスキー=サンタサングレができあがってしまっていた。多分それにこもっていたかったのかもしれません。

その後間もなく私はパリに一年の予定で行き、結局フランスが生涯を送る地となりました。何年か経ってサンタサングレが小さな映画館で上映されていて、喜んで行きました。うれしかったなあ。。。その後、本屋でアレハンドロの作品を見つけて読んで行くうちに、ぐいぐいと胸ぐらをわしずかみにされてホドロフスキーワールドに引き込まれていきました。そしてある日あるお店で、アレハンドロがピエール・カモワン氏と一緒に1997年頃復元したタロットカードが目に入り、思わず購入しました。ホドロフスキーはタロットにもかかわっているのかあ、なんて思いつつ。その後間もなく彼のドキュメンタリーを偶然見つけて見た時に、初めてどんな顔をしているのかを知りました。へえ、奇才のイメージからしてスゴイ変な人のかと思っていたのに、結構素敵なおじさん。鋭い視線、彼の精神哲学、スピリチュアリティ、激しいスペイン語なまりでしゃべるフランス語が印象的でした。パリに住んでいる事にも驚いたと言うより、こんなスゴイ人と同じ街で生きているのが単純にうれしかったです。

その頃からエルトポとホリーマウンテンを見たいと思っていたのですが、映画館はもちろんビデオやDVDでも見当たらず変だなあと思っていたら、なんとアラン・クラインとの諍いのせいで、正式上映やDVDの販売は禁止されていたのだそうです。2005年に彼と仲直りをして、映画上映もDVD販売も見事に解禁されたという訳です。2006年の12月に約30年ぶりに解禁されたばかりのエルトポ(ついでに、素晴らしくデジタルカラー修正がしてある)とホリーマウンテンを見に行きました。想像と期待を遥かに超える傑作でした!言葉にはできませんよね、彼の映画にはジャンルというものがないのです。しかもエルトポを演じる黒ずくめ衣装の彼、めちゃくちゃカッコイーではないか!そして私はこういうホドロフスキーワールドが好きなんです、としか言いようがない。サンタサングレとはかなり異なるとは思いますが私は3本とも大好きです。

そして再びホドロフスキー熱が吹き出し、La danse de la réalité (The Dance of the reality)という彼の自伝を読んで非常に感銘を受けたのです。彼の映画のように、強烈な美しさ、激しいまでの想像力、溢れ出すユーモア、人間性、愛の豊かさ、光に向かって行く力強さ、型にはまったことやアートを殺す映画産業の商業主義に対する反発、などなど。私もアーチストとして、人間として見習うべき事がたくさんあります。

もう一つ、私が感動するのはアレハンドロが、いろんな悩みを抱えてやってくる人々にもう何十年も前から、無料でタロットリーディングをしている事です。彼のポリシーは、未来を読む占いをしない(当人に自分の人生の責任を持たせる)、無料である事(神聖なタロットで商売をしない)、こうしなさいああしなさいなどのアドバイスを与えない(相手に対してパワーを持つ事を避ける)事です。ホドロフスキー流タロットは、秘義でも占いでもない。引き抜かれたカードを通じて、現在まさにここにある隠された心理を読みつつ解決の糸口をあらゆる角度から探る事です。彼流に言えば、タロットはアートなのです。

アレハンドロは、タロットにどどまらず、サイコ・マジックアクト、サイコ・ジェネアロジー、ファミリー・コンステレーション、などのセラピーの先駆者です。特にこの一面を、皆様にご紹介したいと思っています。

このサイトは少しずつ立ち上げて行きます。アレハンドロに関しては、内容が多彩、膨大、深すぎるので。皆様、ちょくちょく遊びに来て下さい。まずインタヴューを、上の赤いハートをクリックしてからどうぞ。